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開幕直前・レギュレーション・チェック

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2011年F1世界選手権に於ける、大きなレギュレーション変更に関して確認しておこう。
続き
◇ダブル・ディフューザー、Fダクトは禁止
空力に関しての大きな変更点。リア・セクションの形状は大きく制限され、ダブル・ディフューザーは禁止。昨年その効果が注目されたものの、ドライバーに無理な姿勢を強いていたFダクトも禁止となった。

◇DRS(ドラッグ・リダクション・システム)/可動リア・ウィング採用
今季から新たに採用された可動式のリア・ウィング。ただし予選では自由使用だが、レース中はスタートから2周は使用不可、その後決められたセクションで、しかも前車の1秒以内にいる時のみ使用可、という所謂「オーバー・テイク・ボタン」的な扱いのアイテムとなる。

◇ギア・ボックス
2010年までは4レース1基だったが、今季から5レース1基と更に厳しくなる。

◇KERS復活
各チームが2010年に使用を見送っていたKERS(エネルギー回生システム)は今季から正式に復活。2009年当時はレース中の給油可能で重量配分に大きく影響を及ぼしていたが、給油禁止となり、マシンの最低重量が20Kg増えたことが搭載の容易化に一役買っている形。ただしチーム・ロータス、HRT、ヴァージンの2010年デビュー組は、新車にKERSを搭載していない。

◇107%ルール復活
今季から、予選Q1でトップ・タイムから107%以内のタイムを出せなかったマシンは「予選落ち」となり、決勝レースに出走出来ない。

◇チーム・オーダー禁止撤廃
昨年のドイツGPで物議を醸し出した各チーム内での順位操作などの所謂「チーム・オーダー」は、正式に承認されることとなった。ただし、レース中に無線等であからさまな通信を行うことは禁じられている。