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ザウバー、控訴断念

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オーストラリアGPで失格処分を受けたザウバー・チームは、FIAの処分に対し、控訴しないことを正式に決定した。
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開幕戦オーストラリアGPでザウバーは、ペレスが7位/可夢偉が8位とポイント・フィニッシュを達成したものの、レース後の車検でリア・ウイングが規定違反であるとして、レース・スチュワードから失格処分を下された。当初ザウバー・チームはこの処分を不服としてFIAに抗議する姿勢を見せていたが、今回以下のような声明文を発表した。「今回の件に関してあらゆる事実を調査した結果、ザウバー・F1チームはオーストラリアGPにおけるスチュワードの決定に対し、抗議しないことを決定した。レース・スチュワードによるレース後の検査により、リア・ウイング上部エレメントの範囲がレギュレーションよりも数ミリ違反していることが解った」
また、ザウバー・チームのテクニカル・ディレクター、ジェームス・キーは「調査の結果、このパーツに関連のある寸法を確認するプロセスにミスがあったことが発覚した。今後、二度とこうしたことが起きないようにするための措置をすでに講じている。また、これによってパフォーマンスのアドバンテージを得たわけではないが、レギュレーションから外れていたことは事実であり、スチュワードの決定を考慮する」と語った。キーによれば、決勝レースで使用されたウイングはファクトリーから出される際にチームによる検査を受けていなかったのだという。

つまり、簡単に言えば量産した際に誤差が生じ、見逃した、と言うこと。ひとことで言えば「お粗末な」結果である。こうしたつまらないミスで貴重なポイントを逃してしまうあたりが、現状のザウバーと言うチームのポジションを物語っている。ただ、これが空力的なアドバンテージを得ていないのであればマシンはなかなか速く、今シーズンの今後には充分に期待が出来る筈だ。