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チーム・ロータスの苦悩

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チーム・ロータスのマイク・ガスコインは、マレーシアではチーム・ロータスがより力強いポジションにいられる、と確信している。
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チーム・ロータスのテクニカル・ディレクターであるマイク・ガスコインは、開幕前の冬季テストを終え、チームがトロ・ロッソやフォース・インディアと言った中団チームにチャレンジできると期待していたが、結局オーストラリアGPでは2010年とそれほど変わらないポジションと言う、期待外れな結果に終わったと落胆。しかしガスコインは、オーストラリアでヤルノ・トゥルーリとヘイキ・コヴァライネンがより良い状態を示したと感じており、メルボルンで走行を妨げた不具合を調整できたと感じている。ガスコインは「レースに関して、少々複雑な気持ちだった。序盤のヘイキのペースは我々にとって良い前進だったし、ヤルノのレース・ペースはプ・レシーズン・テストで示せていたものに近づいていた。しかし、我々は週末を通してタイヤといくつかの問題に悩まされていた。ファクトリーに戻って解決する時間がある。セパンのコンディションは我々により有利になる筈だ。路面温度はマシンの本当のペースを示すのを助け、コース・レイアウトは比較的エアロが高く、低速コーナーと高速コーナーが混ざり合っているのでバルセロナに似ている。メルボルンよりもマシンからさらにパフォーマンスを引き出せると思っているよ」と期待を語った。

オーストラリアでは、チーム・ロータスにとって主にタイヤ温度が問題として挙げられていた。ガスコインはマレーシアの暖かい気温が助けになると考えており、トラック・レイアウトもT128により適していると期待しているが、それはある程度他チームにも言えることであり、ロータスだけの絶対的なアドバンテージとも言えない。まずは眼の前の現実問題から、それがチーム・ロータスの現状であり、大きな飛躍を遂げられなかった新興チームの2年目の苦悩でもある。フェルナンデスとチームの地元、マレーシアのレースで何処まで良いところを見せられるか。