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マレーシアGP・FP2結果

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マレーシアGP・FP2結果
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FP2は晴れのち曇り、気温31度、路面温度も50度近くまで上昇。トロ・ロッソ/アルグエルスアリの無線に「午前中より15度も高い」とレポート。真っ先にコース・インはそのアルグエルスアリ。トゥルーリ、ディ・レスタ、ペレスらが続く。午前中トップのウェバーも新品タイヤでコースへ。各車そのまま連続走行へ突入、まず可夢偉が1分41秒662でトップ・タイム。バトンの車載カメラで、ブレーキ手前のメッシュ構造のゴミ避けパーツが良く見える。午前中のホイール/ブレーキ・トラブル連発問題は実はハイドフェルドがブレンボ製、ペトロフ、ダンブロシオがヒトコ製だった模様。ロータス・ルノーGP勢は慎重に足回りを確認している。
11分、トップは早くも1分38秒台に入ったハミルトン。各チーム、ピット作業時にドライバーがマシンを降りない場合の冷却システムも様々。ウィリアムズ勢が精力的に走行、バリチェロは1999年初開催からマレーシアGP皆勤賞、現在4番手。レッドブル/ウェバー担当エンジニアのカイロンから「高速コーナーでリアを滑らせないように」とお達し。ちなみにレッドブル勢は午前/午後共にKERSを使用。
22分、シューマッハー2番手、ロズベルグが3番手に浮上。直後にウィリアムズのマルドナドがオプション・タイヤを履いて1分38秒968を記録。HRTは2台走行も苦戦中。HRTはメルセデス、と言うか旧ホンダの風洞を使用する契約を行ったとのこと。同じく予選落ちが危惧されるヴァージンは、グロックがチーム・ロータスの2台を上回る17番手。
30分、バリチェロがオプション・タイヤ使用で3番手タイム。レッドブル勢はピットで静観中。ヴェッテルは…あれだけ験を担ぐ割に、よほどヘルメット・デザインに固執しないらしい。フェラーリ/マッサが39秒台に入れて6番手。ここまでフェラーリは手の内を隠しているのか、どうもタイム・アタックを避けがち。ロータス・ルノーGPのピットにようやくエンジン音。午前中の問題が解決していることを願う。ここマレーシアで3勝/5PP獲得のシューマッハーが1分38秒088でトップへ。
42分、アルグエルスアリが38秒台で2番手浮上。そろそろラヴァー・インしてコースが出来上がりつつある状況。レッドブル勢がオプション・タイヤでコース・イン、全セクター・トップで1分37秒098、しかし直後にウェバーが1分36秒876でトップ。マクラーレンはピットで静観。ターン9でリウッツィが縁石に乗ってエンジン・ストップ、マシンを降りてしまう。直後、今度はマルドナドがピット・レーン入口でミスってクラッシュ。ウィリアムズのピットは全員重苦しい表情。
50分、ようやくペトロフがコース・イン、慎重にブレーキング。マクラーレン勢がオプション・アタックを開始、バトンが1分36秒881で2番手。マルドナドがヘルメットを被ったまま徒歩でピットへ。リウッツイも戻り、テクニカル・ディレクターのジェフ・ウィリスに「ジャンプして、ドンだよ」と説明。HRTの僚友カーティケヤンはまたも白煙を上げながらの走行。107%ルールの壁は高く、厚い。ヴァージンのダンブロシオは深刻なトラブルか、1度もピットを出て来ない。
60分が経過、ハイドフェルドがようやくコース・インし、8番手。残り30分でオーダーはウェバー、バトン、ハミルトン、ヴェッテル、シューマッハー、マッサ、ロズベルグ、ハイドフェルド、アロンソ、アルグエルスアリ。可夢偉は14番手。地元マレーシアのチーム・ロータスは苦戦中。トゥルーリがアルグエルスアリのスリップ・ストリームを借りてDRS全開でもヴァージンを上回れない。そろそろレッドブル、マクラーレンがオプション・タイヤでの連続走行に備える。
80分、残り10分でシューマッハーから「リア・タイヤのグレイニングが酷い」とレポート。チームからは「冷却系のチェックのために走行を続けろ」との返答。暑さは耐久性の敵となる。何か問題を抱えているのか、昨年快走したスーティルが17位と低迷、ディ・レスタも16位でフォースインディア勢が苦しんでいる。トップ・チームは路面温度の高さでタイム更新ならず、目的を連続走行時のタイヤ評価に切り替えている。印象としては「後半タレる」との前評判からは今回も意外な結果。しかし終盤コース・アウトするマシンも減らず、肉体的にもつらい週末となりそうである。

マレーシアGP・FP2結果

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