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マレーシアGP・予選結果

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第2戦マレーシアGP・公式予選結果
続き
公式予選は気温30度、路面温度41度。ヴァージンのピットではグロックに無線で「雨の心配はなさそうだよ」と天候情報。幸運にもここまでセパンは晴天に恵まれて来ている。フリー走行不調のザウバーの可夢偉は予選直前「トラクションは良くなったが、1〜2コーナーが曲がらない」と訴えていたそう。
15分間のQ1がスタート、予選落ちが危惧されているリウッツィ/HRTが真っ先にコース・イン、1分43秒128を記録。続けて各車プライム・タイヤでコースへ。マクラーレンのハミルトンが1分37秒466で暫定トップ・タイム。12分、2コーナー先にブエミのトロ・ロッソの左サイド・ポンツーン部が脱落、セッションは赤旗中断、各車アタックをやめてピットへ。リプレイ映像を観る限り、コックピット左下の部分が突然剥がれ、吹っ飛んだ模様。セッション再開を待って、アタック・ラップを無駄にしたチーム・ロータスの2台がピット・ロード出口で待機。
残り11分でセッション再開、仕切り直しのチーム・ロータス勢はコヴァライネンが38秒台、トゥルーリが1分39秒台。フェラーリとザウバーがオプション・タイヤでコースへ。マッサがトップに立ち、アロンソが2番手、可夢偉3番手、ペレスが6番手。ロータス・ルノーGPのハイドフェルドが裏ストレートでKERSを使用し、4位へ浮上。残り3分、レッドブル勢が1発狙いでコース・イン。現在ノックアウト・ゾーンはシューマッハー、ロズベルグ、トゥルーリ、グロック、ダンブロシオ、カーティケヤン、リウッツィ。
残り1分、ウィリアムズのマルドナドがアタックにことごとく失敗、ウェバーも15番手でギリギリ通過。Q2進出を目指し、コヴァライネンとバリチェロが渾身のアタック、結局バリチェロが17位に滑り込み、マルドナドが18位でQ1落ち。最終的にノックアウトはマルドナド、コヴァライネン、トゥルーリ、グロック、ダンブロシオ、カーティケヤン、リウッツィ。ただし、HRTのふたりは107%ルール内で嬉しい予選通過決定。

Q2、セッション開始と同時にトロ・ロッソの2台が先を争うようにコース・イン。まずブエミが1分37秒975を計測。これに続いて各チームがオプション・タイヤでアタック開始。レッドブルがコース・イン、ヴェッテルが1分35秒台へ突入。続けてマクラーレンのバトンが1分35秒569を記録。ウェバーは1分36秒を切れない。メルセデスGPはシューマッハーが無線で「ターゲット・タイムはどれくらいか」と聞き、エンジニアから1分37秒との答を得る。これにより現在トップ10のメンバーも再アタックが必要となり、決勝でのタイヤ戦略にも大きく影響して来る。現在ボーダー・ライン以下はアルグエルスアリ、ペレス、ペトロフ、スーティル、バリチェロ。
残り3分、フォースインディア勢はタイヤ温存か、ラスト・アタック1発に賭ける。ハミルトンが2番手タイム、可夢偉はラスト・アタックで8番手、最後にメルセデスGPのロズベルグが10位に飛び込んで僚友シューマッハーを落としてしまった。Q2ノック・アウトはシューマッハー、ブエミ、アルグエルスアリ、ディ・レスタ、バリチェロ、ペレス、スーティル。可夢偉は開幕から2戦連続のQ3進出。

Q3開始、ハミルトン、バトンのマクラーレン勢がコースへ。お互いにセクター・ベスト・タイムを更新しながらアタック、まずハミルトンが1分35秒ジャストの驚異的なタイムを記録。続いてレッドブル勢がアタック、ウェバー、ヴェッテルがバトンを越えるもハミルトンのタイムを破れず。フェラーリ以下の他チームは完全にラスト1発アタック狙いで、ピットでマクラーレンとレッドブルの闘いを静観。前半にハミルトン、ヴェッテル、ウェバー、バトンがタイムを出し、コース上は一旦静かに。残り2分、全10台がコース・インしてラスト・アタック開始。まずアロンソがアタック、しかし上位4台を上回れず。続くマッサ、ウェバー、バトンも駄目。そして注目のヴェッテルがコントロール・ラインを横切り、圧巻の1分34秒870。ただしいつもと違ってレッドブル・ピットではホーナー、ニューウィーが安堵の表情。コンマ6秒離されたアロンソは脱力してパルクフェルメで座り込んでしまった。結果的に、またしてもヴェッテルとハミルトンのフロント・ロウ、以下ウェバー、バトン、アロンソのライン・アップは開幕戦と全く同じ。可夢偉はロズベルグに僅かに及ばず、10番手グリッドからのスタートとなった。

マレーシアGP・予選結果

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