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HRT、予選通過!

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HRTはヴィタントニオ・リウッツィ、ナレイン・カーティケヤン共に予選107%ルールを突破し、今季初の決勝進出となった。
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マレーシアGP予選Q1で、HRTはヴィタントニオ・リウッツィが1分41秒549で23位、ナレイン・カーティケヤンが1分42秒574で24位となり、Q1トップのフェリペ・マッサ(フェラーリ)の1分36秒744の107%以内でセッションを終え、予選通過が確定した。
ヴィタントニオ・リウッツィ(23位)「タイムが107%未満だったことはチーム全員に重要。これで、オーストラリアでの問題はペースではなく、トラックでの走行時間だったことが証明出来た。他チームの3ヶ月と比較すると、僕達は半日だけのテストで、全くマイレージを稼げなかった。これからも懸命にギャップを縮めてい行かなければならない。ただ、今回はHRTにとってのファースト・ステップだ。素晴らしい仕事をしてオーストラリアからマシンを大きく改善させたんだ。昨日/今日でいくつか小さな問題があったけど、良いラップが出来たし、まだ改善出来ると思う。皆が成し遂げた仕事を誇りに思うよ。僕たちは明日、グリッドにいるんだ!」
ナレイン・カーティケヤン(24位)「今日の目標である予選通過を達成出来た。マシンは実質的に新車だし、より多くの時間、トラックで走ることが出来た。ターン1でミスをしてタイヤにフラット・スポットを作ってしまい、良いタイムを記録するのは難しかった。でも、チーム全員が懸命に作業し、レースに出られることを嬉しく思う。107%タイムを下回るのに、今季のカレンダーで最もタフなサーキットと考えていたセパンで記録出来たことに、とても満足している。今は明日のレースでフィニッシュし、新車で多くのラップを重ねられるようを願っている。明日は雨も予想されているので、何が起こるか解らないしね」

予選を最下位で終えたチーム、と言うよりも初ポイントでも獲得したかのような喜びに包まれたHRT。ま、これも最近では滅多に見れなくなった微笑ましい場面として貴重な機会だ。コレスもピットで珍しく安堵の表情を浮かべていたが、スポンサーからも相当なプレッシャーに晒されていただろう。それにしても、現実的に彼等を見た際、リウッツィの言う通りシェイク・ダウンから極端に短い時間で、合同テストで12日間走り込んだヴァージンの新車にコンマ5秒まで近づいて見せたのは流石ジェフ・ウィリスの手腕か。このまま行くと今季もまたヴァージンは食われかねない。