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桜井/佐藤が初優勝

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先週末、桜井孝太郎、佐藤公哉の若手日本人ドライバーふたりが海外カテゴリーで大活躍した。
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桜井孝太郎が、5月13〜15日にイギリスのスネッタートン・サーキットで開催されたイギリスF3選手権(第7〜9戦)に、ハイテック・モータースポーツから参戦、第8戦で16歳321日の史上最年少で、ルーキー・クラス初優勝を達成した。日曜日の第8戦、スタート直後の第2コーナーで中団グループのマシンが多重接触事故を起こし、桜井はダートに飛び出しながら混乱をクリア、一気にクラス・トップに躍り出た。終盤ミッション・トラブルで大きくペースを落としたがそのままフィニッシュ。日本人としてのルーキー・クラス優勝は、1999年の佐藤琢磨(2001年に21歳でイギリスF3チャンピオン獲得)に続いて2人目の快挙。そして桜井の16歳と321日という記録は、イギリスF3での史上最年少・クラス・ウィナー記録となった。
また、ユーロF3参戦中の佐藤公哉が、オランダのザントフォールトで開催されたユーロF3・第2レースで初優勝を果たした。佐藤(22歳)は、今年モトパーク・アカデミーからユーロF3に参戦中。第1レースを7位で終えた佐藤は、リバース・グリッドの第2レースを2番手の好位置からスタート。オープニング・ラップでトップに立った佐藤は、他ドライバーのアクシデントにも助けられそのままトップ・チェッカーを受け、ユーロF3で初優勝を果たした。

この素晴らしき若き才能を、日本の自動車関連企業はいったいどうするのだろうか。ホンダ/トヨタらのスカラシップ制度の衰退を含め、アンダー・フォーミュラでの若手ドライバーの活躍を見る度に切なくなる。彼等がGP2などのF1直下カテゴリーまで上がって来るのに後2年…この国の経済状況の好転は、とてもじゃないが望めない。