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ニューウィーはウェバー派

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レッドブルのエイドリアン・ニューウィーは、2012年シーズンもマーク・ウェバーがチームに残留することを望んでいる。
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現在ウェバーは1年毎の契約をチームと結んでいる。ウェバー自身はチームでの未来は交渉時の気分によると語るが、ドライバー・マネジメント担当のヘルムート・マルコは「セバスチャン・ヴェッテルとルイス・ハミルトンがファンタジーな組み合わせだ」と話し、チーム代表のクリスチャン・ホーナーは「今の段階では将来のことを話すのは早過ぎる。時が来れば向い合って話し合うだろう」と、ウェバーと早期の契約交渉は行わないことを示唆。
しかしチーフ・デザイナー/テクニカル・ディレクターのニューウィーは「マークが次のシーズンも続けてくれることを願っている。マークが素晴らしい人間だということを別にしたとしても、彼の貢献は重要で、チームの柱だと言える。セブはある面でのフィード・バックが鋭いが、マークは別のエリアで鋭い。我々は2人の意見を聞き、それがマシンに役立っているんだ」と、ウェバーを援護した。

マシン・デザイナーが好むのは、いつもフィード・バックが的確で、堅実な走りをするドライバーだ。ニューウィーにとってウィリアムズ時代はジャック・ヴィルヌーヴではなくデイモン・ヒル、マクラーレン時代がミカ・ハッキネンではなくデビッド・クルサードだったことが極めて解りやすい。言い換えれば、並外れた才能でマシンの欠点を補って速く走れるエース・ドライバーよりも、より「平凡な」ドライバー、例えるならウェバーのようなタイプがいなければ、潜在的に速いマシンを作るのは難しい、と言うことでもある。
ちなみにニューウィーはキャリアの残りをレッドブルで過ごすつもりで、フェラーリでさえ自分を誘い出すことは出来ないと言う。「彼らは偉大なチームで、多くのドライバーが最後にはフェラーリのロマンスに屈するのと同様に、エンジニアも完全に無関心じゃない。でも私はフェラーリに行くつもりはない。一つの理由は(4人の子供を含めた)私の家族がイギリスに住んでいること。そして、レッドブルの成功に最初から関わった、と言うことがとても意味のあることだからだ」