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トッド、テスト案再考

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FIA(国際自動車連盟)のジャン・トッド会長は、シーズン中のテストに関する再考案を示した。
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F1では主にコスト削減の観点から現在シーズン中のテストを一切禁止しているが、これについて再考する用意があることをFIAのトッド会長が示している。「無制限だったテストの回数がいきなりゼロになるというのは極端だ。もちろんコスト削減が禁止の大きな要素だが、これについても過度な支出にならないようにチーム側でコンセンサスを得ることは可能だと考えている。とりわけ、若いドライバーにチャンスを与えることは必要なことで、現在はリザーブ・ドライバーでありながら、F1マシンに乗ったことのない若者だっているのだからね」と、語った。また、例年若手ドライバーに走行機会を与えるために若手ドライバー・テストがシーズン・オフに実施されているが、昨年は最終戦アブダビGP直後にそのままアブダビで実施された。今年の若手ドライバーテストは、11月下旬に行われる最終戦ブラジルGPの2週間前に開催されるアブダビGPの直後にヤス・マリーナ・サーキットで行われる。

象徴的だったのはモナコでクラッシュしたペレス不在のカナダGPだった。ザウバーはベテランのペドロ・デ・ラ・ロサを代役とし、公式リザーブ・ドライバーの筈のエステバン・グティエレスを起用しなかったのである。もしもグティエレスが金曜サード・ドライバーとしてフリー走行を走っていたら状況は違っていた筈である。同時に、チームに齎される若手ドライバーによるスポンサー・フィーにも大きく関わって来るのだ。