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韓国GPチケット、大幅値下げへ

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F1韓国GPの主催者は、2011年韓国GP観戦チケットを大幅に値下げすると発表した。
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韓国GPの主催者はチケット購入に関し、3月までの購入なら50%を割引くなどし、チケットの平均価格を31万5千ウォン(約2万3千円)まで下げるという。2010年は12万8700ウォン(約9400円)だった最も安いチケットを今年は8万7000ウォン(約6300円)まで下げ、昨年平均46万ウォン(約3万3000円)だったチケット価格を大幅に引き下げる方針を示している。
初開催となった昨年の韓国GPには、約17万人もの観衆が詰めかけたと発表されているが、実際にはレースプロモーターのKAVO(コリア・オート・バレー・オペレーション)は、チケット販売の不調を補うために無料チケットを何千枚も配布するなどし、問題となっていた。またサーキット建設が大幅に遅れるなどの度重なる不祥事の責任を問われ、当時のKAVO会長チャン・ヨンジュが解任されている。組織委員会のパク・ヨンジャンは「今年はチケット販売、広告、その他の部門など運営面に於いて改善を行う。我々は、サーキット建設とチケット価格に問題があったことを認めている。モーター・スポーツがレジャー産業の核となるよう、最善を尽くす」と語っている。
ちなみに韓国GPは、2010年のベストプロモーター賞を受賞している。

13万5千人収容のサーキットで、実際に決勝レースを観戦したのは約8万人、サーキット完成は前代未聞の開催2週間前、それもあくまでも「承認」であり、レース当日に完成していない施設も多数残っていた韓国インターナショナル・サーキット。
開催に向けてのドタバタ以上に、タイトル争いの天王山だった時期を考えれば、やはり今の韓国にはF1を開催する「理由」が足りないのだろう。1987年にF1が日本/鈴鹿にやって来た時、ホンダは世界チャンピオンのエンジン・マニュファクチュアラーとなり、日本人初のレギュラー・ドライバー、中嶋悟が誕生した。しかしヒュンダイはF1との距離を保ち、韓国人ドライバーはF1チームの何処にも存在していない。それでもバーニーはアジア圏でのGP開催を増やしたい。2010年のベストプロモーター賞受賞は、もちろん今後への期待感の表れである。
韓国GPは早過ぎたのか、それとも軌道修正により名グランプリと成りうるのか。2年目の今季、その進化が問われる。