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最後のシートはリウッツィに

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HRTは9日、2011年のドライバーにヴィタントニオ・リウッツィを起用すると発表した。
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HRT(ヒスパニア・レーシング)にたったひとつ残されていたF1シートはリウッツィのものとなり、これで2011年F1世界選手権の全ドライバーが決定した。
ヴィタントニオ・リウッツィ
「HRTとの契約にサイン出来、本当に嬉しく思っている。F1残留への希望は決して失わなかった。今はこれからの新しいチャレンジに興奮している。また、新車の開発を通してHRTを導くことに懸命に取り組む。このチャンスを与えてくれたホセ・ラモン・カラバンテとコリン・コレスに、心から感謝する」
コリン・コレス (HRT代表)
「トニオ(リウッツィ)とは下位カテゴリーでレースをしていたので、以前から良く知っている。彼はチームに利益を齎すことの出来るプロフェッショナルなドライバー。マシンを開発する彼のスキルとスピードは信頼出来る。過去にも開発を大きく進展させ、グリッド後方のマシンを上位に動かすことに貢献して来た。HRTで彼とレースをすることを誇りに思う」

フォース・インディアを解雇され、一時は浪人覚悟だったリウッツィだが、コレスとの過去のパイプとフォース・インディアの違約金がモノを言い、最終的にシート獲得となった。しかしHRTはグリッド後方での闘いを覚悟せねばならず、更にパフォーマンスや資金調達次第では昨年のようなドライバー交代劇が繰り返される可能性もあり、このままナレイン・カーティケヤンとリウッツィで最終戦まで、とは予想しづらいのがHRTの現状である。