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ウィリアムズ、株式公開を検討中

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フランク・ウィリアムズは財政面での長期的な安定化のため、自チームの株式公開を検討していることを明らかにした。
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ウィリアムズは2010年で多くの大口スポンサーを失い、2011年シーズンに向けて多額のスポンサーを持ち込むベネズエラの新人、パストール・マルドナドとドライバー契約した。しかし、チームは更に長期的な視野でチーム存続を確かなものにするために株式公開を検討しているとのコメントを発表。「私とパトリック・ヘッドが1977年にチームを興した際の目標に忠実であり続けるための手段だ」とフランク・ウィリアムズは語る。「私はレースに情熱を注いで来たし、これからもレースを続けて行く。そして私自身がチームを去ることになっても、良い状態であることを願っている」
ウィリアムズは2009年、オーストリアのトト・ウォルフ氏に初めてチーム株式10パーセントを売却している。「しかし、私が今後も筆頭株主であることに変わりはない」とフランクは強調した。

コンストラクターズ・タイトル9回/ドライバーズ・タイトル7回を誇る名門チームを襲った深刻な資金難。ホンダやルノーなど、パートナー・シップが上手く行っている際には際立った強さを見せて来たウィリアムズも、結局はオーナー・ブランドのインディペンデント・チームであり、メーカー主導の巨大チームのように安泰な経営は望めない。が、その巨大メーカーの時代が終焉を告げようとしている今、現存唯一の名門オーナーズ・インディペンデント・チームとして、ウィリアムズが指し示すビジネス・スタイルが新たなF1チームの在り方となるのかも知れない。