ルノーは現在エンジン供給先チームの増加を求めており、ウィリアムズが候補チームとして上がっている模様。
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トルコＧＰのパドックでは、現在不振にあえぐウィリアムズがエンジンをコスワースからルノーへと切り替えることを考慮している、と言う噂が流れた。ルノーは現在、ワークスであるロータス・ルノーＧＰ以外、レッドブルとチーム・ロータスにエンジンを供給している。ルノーのマネージング・ディレクター、ジャン・フランソワ・コベは、ウィリアムズとの交渉は始まったばかりだが、話し合いをしているのはウィリアムズだけではないと語った。コペは「我々の目標は４チームに供給することであり、ＦＩＡ（国際自動車連盟）にはルノーが３チームとのエンジン供給契約を４チームに拡大することについて、同意して貰わなければならない」と明かした。加えてウィリアムズが所有するＫＥＲＳ（運動エネルギー・回生システム）に順応するように、ルノー・エンジンを調整しなくてはならない。ウィリアムズのチーム株式を所有するトト・ウォルフは「コスワース・エンジンはメルセデスほど強くないかも知れないが、この件に関しては話し合いが進行中だ」と明かした。

エンジン・サプライヤーそのものが取り沙汰されることもめっきり少なくなってしまった近代Ｆ１。１９７０年代は軽量コンパクトで安価なコスワース・チューンのフォードＶ８、１９８０年代を席巻したホンダＶ６ターボ、そして１２気筒勢を圧倒して見せた１９９０年代の究極のＦ１エンジン、ルノーＶ１０。…思えばウィリアムズはこの全てのサプライヤーとタッグを組んでタイトルを獲得して来た名門。２０１３年の大幅なレギュレーション変更を前に、例えＫＥＲＳ搭載問題があろうとも、リスク覚悟でルノー・エンジンへスイッチすると言う考え方は、僅かな可能性でも勝利のために懸けるウィリアムズ魂を感じさせる。